スプロケット再利用計画

見た目は悪くないカンパ用11速スプロケの『Miche Primato 11 CA』



1.カンパ純正とミケ製スプロケットの比較

カンパ コーラス

ミケ プリマト

 ミケのスプロケはコーラスのものより重い感じです。規格は違いますが、シマノの105の12−25Tでもミケのものよりもう少し軽いです。

 ただ、ミケのスプロケは11Tから30Tまで組み替え放題です。ちなみにギアの種類は以下の通りです。
トップギア(1速目)11T〜14T・16T
ミドルギア(2〜10速目)12T〜27T
ローギア(11速目)21T・23T・25T〜30T

 


2 ミケ製スプロケのスペーサー

ミケのスプロケのスペーサー2種類(普通のスペーサーとロー用スペーサー)

 2速から10速間のスペーサーは約2ミリ、10速・11速間のスペーサーは0.76〜0.78ミリでした。

 ふと私は思いました。このスペーサーと一部のギアを流用すれば、我が家で廃棄待ちのVeloceとかCentaur(共にバラバラになるタイプのスプロケの12−23T)を有効活用できるんじゃないかと!



3 スタンドでの動作確認

スペーサーはすべてミケ
ギアは1〜9速までVeloce、10〜11速をミケのギアで実験

 自分レベルではきちんと変速したように認識してます。実はベローチェとミケで歯の位置が微妙に違うので、純正と全く同じ変速はたぶんできません。もし、それを望むならギアはすべてカンパで揃えて、スペーサーのみミケ製に代えるか、加工が必要かと思います。今回はそれはなしで!




4 加工・追加するスペーサーとギア板

ミケ製スペーサー(8枚分)

Centaur&Veloce(7枚分)+11速用2.2mm(1枚)

交換する10段目(23Tと24T)、11段目(26Tと27T)
 ミケのスプロケとカンパの10速用スプロケのギアの厚さはほとんど違いがないので、スペーサーをミケのものを参考に削る必要があります。私は1枚あたり2ミリ強で削りました。
 今回は厚さが2ミリ以上あるCS−607・609・610を削って可能な限り2ミリに近づけます。CS−608は廃棄して11速用で2.2ミリ厚のCS−612を購入し、同じく2ミリに近づけます。
 なんとかここまで削りました。削ったクズは1台分でこんな感じ。1台分削るのにカッターやヤスリで6時間以上時間がかかりました。お金があるならミケのスペーサーを買うか作ってもらった方が楽な気がします。(^-^;)
ローギア・スペーサーなしの厚さ(4.01mm) ローギア・スペーサーあり(4.22mm)
アルミ板(0.2ミリ)

これで同じ厚さになるはずです。





5 完成

完成したVeloce改(12−27T)・ミケ(12−25T)・Centaur改(12−26T) Centaur改(12−26T)試走

 大変でしたが2台分作ることが出来ました。今回はケンタウル・ベローチェ共に12−23Tを12−25Tに改造したので10段目・11段目のギア板を更新しました。これを12−25Tのスプロケに18Tを追加して11段化するなら、1枚のギア板とスペーサー1枚で再利用できるのでより良いかもしれません。
ちなみにギア板の構成は
コーラス    12−13−14−15−16−17−18−19−21−23−25
ミケ        12−13−14−15−16−17−18−19−21−23−25
ケンタウル改 12−13−14−15−16−17−18−19−21−23−26
ベローチェ改 12−13−14−15−16−17−18−19−21−24−27

 ケンタウル改もベローテェ改も純正にないギア構成にしてみました。ケンタウル改はローギアを26Tで、ベローチェ改は18T中間のクロスを生かしつつ27Tを追加できるように構成してみました。

 乗ってみた感じは意外なほど普通でした。1T増えただけなのですが、登りで疲れがでるのが少し遅くなりました。
 スペーサーの製作は今回みたいに削るとかなり手間です。また、ギア板が厚くなることによるチェーンの寿命がどうなのかまだわかりません。ただ、お金がないのでしばらくこれで乗ってみようと思います。




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